代表取締役 社長 後藤 泰司
家を建てるって、希望があるじゃない、
御施主様の。
「こういう家に住みたい・・・。」っていう。
それをかたちにしていくのが、やりがいがあっておもしろいところだね。
たとえば和風建築ならうちの得意とするところだから、平面図を考えながら
人の動きやパターンを考えて全体のプランが幾つか出来てくるよね。
でも現実の建物と生活をイメージするのは難しいから、
だんだん「これでいいのかな？」「もっと・・・」が出てくる。
何度も何度も好みを聞きながら、材質や使いやすさをスポイルされない様に
満足いくものに練り直すけどね。
ここが腕の見せどころだよね。キャッチボールして
御施主様の期待を裏切らないように、図面とにらめっこだ。
先代は材料にこだわっていたのを覚えている。
特に柱にこだわっていたね。それを引き継いでいるのか、
予算との闘いでも、そこは譲りたくない。自信はあるよ。
なんとかうまく削る方法を考える。
でも「入母屋」はまたちがう。「入母屋」としての向きや形が決まって
いるから、格好よくするための配置がむずかしい。
それは御施主様とは別のところで注文があるようなものだよ。
それに、中まで本当に満足させられる内容にするには予算がかかるしね。
伝統とか風格がきちっと感じられるものでないと。
もし制限なしに納得いくものを造れるなら、とことんやってみたい。
本物を突きつめてみたいね。
これからの時代は、職人が減っているから尚更のこと、中途半端だと受け入れてもらえないでしょ。「かねとさんにやってもらって良かったよ。」って言われるには何か特徴みたいなものがないとね。
そしてお客様に選ばれる建設会社にならないと生き残れない。
きっと大手に出来ない事って「木」だと思うんだよね。「木」がしっかり効いていて、
手がしっかり入ったものを人間がつくる。
そんな当たり前を丁寧にやって、御施主様の期待以上のものを創っていきたい。
次世代の人たちに笑われないように、今の大人が本物を見せていかないとね。
代表取締役 社長
後藤 泰司
