かねと建設は静岡県の富士・富士宮で実績ある安心工務店。 和風・洋風共に実績があり、免震住宅・自然素材の注文住宅・リフォームを手がける地元工務店。
防災型オープンハウス公開中!!

代表取締役 社長 後藤 泰司

きっかけは老後の住まい

そもそもきっかけは、家内と話しててね、「今の家はもうこの歳になると広すぎるな。ここは息子に譲って、もっとコンパクトで掃除も楽な家に住み替えたい。だったらこんな家がいいな。」という具合に、自分たちの老後の(笑)住まいとして漠然と考えたのが始まりなんだよ。それが、段々これは他にも自分たちと同じように考えてる人がもっと居るんじゃないかって思い始めて、だったらいっそのこと、そういう自分が、今この歳で建てるなら、ああだこうだというのを考えて、実際にモデルハウスとして建てたらどうかなと思ったわけ。
で、取り掛かってみると、またいろんな思いというかやってみたいことがたくさん出てきてね。初めにあった「老後の住まい」という考えから、そのときの家族の成長や状況によって応用というか、融通が利くような家にしたいと思って。

融通の利く家

例えばね。若い夫婦が家を建てるとするでしょ? 家族のリビング、ダイニングキッチンと自分たちの寝室、将来の子供部屋と、って考えて造るわけ。
ところがね、はっきり言ってこういう部屋構成の家に暮らす年月って実は割りと短い。 大学行ったり、社会に出たり、結婚したりして家を出て行くと、子供の部屋は空き部屋になってさ。夫婦も歳を取って、寝室が2階というのが大変になってくる。建てた当初の間取りが理想的に感じるのは、せいぜい14~5年なんだよ。これは無駄だな~と思って。それで考えたのがさっき言った「家に融通を利かせる」こと。
夫婦の寝室は将来のことを考えて最初から1階。その分空いた2階の1室をフリーにしておいて、趣味の部屋にしてもいいし、別居してる親が泊まりに来る部屋にしてもいい。
将来子供が同居するなら若夫婦の部屋にもできる。2つの子供部屋は壁の取り外しとかが簡単にできるようにしておいて、使わないなら納戸とかにして収容スペースを増やすこともできる。こうすれば先行き生活の形がどう変化しても、柔軟に対応できて、無駄なく長く暮らせる住まいになるでしょ?
でもこれだけじゃ、ただの『融通の利く家』で終わっちゃう。このモデルハウスには目玉がまだまだあるんだよ。

免震システムで安全を確保

今回の東日本の震災は心が痛むよね。この富士市も結構強い地震があって、静岡の人は他人事じゃないんだよ。東海沖地震がかつてないほど大きな不安になってる。やっぱりお客さんの話とか聞くと、地震に対する関心が尋常じゃないんだな。だったらとことん安全、な家を造ってやろうと思って。
それでこの家のプランに免震を導入することにした。
これまで何軒か手掛けて(家づくりの話、参照)うちが採用してる免震システムは、この間の地震の時も、効果がいかに高いか実証できたからね。相当強い自信がある。
これからの地震対策はね、「倒れない家」っていうだけじゃダメなんだよ。何とか倒れない住宅を造ったとしてもさ、その後も住める家かどうかってこと。
造作が歪んじゃってドアや窓が開閉できなくなったり、ダメージを受けて余震が来たらどうなるか不安な家に怖くて住めないでしょ?現に東北ではかなり強い余震が続いてるしね。
問題はそれだけじゃなくて、たとえ高い強度があって建物が倒壊しなかったとしても、家具とか家電とか転倒して壊れたり、食器なんかも割れちゃって、家の中めちゃくちゃでしょ?生活できる状態じゃなくなっちゃうわけだよ。せっかく家が残ったってこれじゃしょうがないじゃない。ましてや年配者は非力だから、倒れた家具なんか動かしたりするのも困難だし、万が一下敷きにでもなったら、こういう大災害の時はみんな自分のことで精一杯だから、助けも中々来ないかも知れない。
そういう意味でも免震装置が装備されてるというのは、非常に頼もしい要素になると思う。耐震と違って揺れに耐えるんじゃなくて、かわすわけだから、もともと発想が違うんだね。

太陽光発電システムで事後も安心

でもまだ足りないんだな。もしも建物が免震で、内部の什器が無事だったとしても、電気とかライフラインがズタズタになっちゃうからやっぱり生活できない。
大事なのは災害が起こった時だけじゃなくて、その後なんだよ。
それで思ったのは、「安全」なだけじゃなくて「安心」な家ね。何か事が起こってもちゃんと生活できる家ってこと。
太陽光発電のシステムを装備することにしたのは、もちろん環境、エコというポイントが理由なんだけれども、太陽光発電はこの先、確実に蓄電システムの方向に向かうと思う。
それもごく近い将来。
うちが採用してるパナソニックは、蓄電システムと太陽電池を組み合わせた実証試験を、2010年の夏から始めていてね、今年の事業化を目処に動いてるらしい。そうなれば非常時の大きなネックだったライフラインの確保が可能になって、また安心がひとつ増えるわけだ。
しかもこのシステムは、発電効率が高いから枚数も少なくて済む。つまり軽いから屋根に負担が少ない。万一のことをいろいろ考慮すると、本当に「安全、安心な家」っていうのは、こうなるって思って作ったプランなんだよ。
だけど、ここまでやると、お客様の方は「そりゃ安心だけど、建築費用がすごいことになるんじゃないの?」って、きっと予算の心配が出てくるよね。それがそうでもないんだな(笑)。価格の目安っていうのは、例えばね、大手さんがあるでしょ?テレビCMをバンバン流してるような。そういう大手業者さんで新築を検討されてるなら、同じ坪数の家を建てたとすると、同じ予算でうちは【免震】と【太陽光発電】のシステムを用意できる。どちらを選びますか?ということなんだけどね。

将来まで心配のない住まいを

今、頭に浮かんでるのは、「あんしん」てね、ひらがなで書く感じ・・・それは単純に地震が来た時、自分がどこにいても、「家族がこの家にいてくれさえすれば大丈夫!」と思って安心していられるってことなんだよ。「心配のない家」と言い換えてもいい。

ここからは、今度のモデルハウスで一番言いたかったことなんだけど、この「あんしんな家」は、ただ単に非常時に安全だからっていうだけじゃないんだ。
家を建てるのって誰にとっても一大事業でしょ?ただでさえそうなのに、今の世の中、先行き不透明でさ、多額のローン組むのも大変だよ。
そうやって苦労して、大事な家族のために建てた家なのに、また子供が家を建て直して、ローンを背負う。結局同じこと繰り返してるんだよ。
でも、こんなんでいいのかね。違うんじゃないかと思うんだ。
もっといいやり方、いい人生設計ってあると思う。
その答えを今度のモデルハウスに込めたつもり。

親父が建てた家だもの

親が建てた家を、子供たちが継いで何世代も大事に使っていく・・・そういう発想があってもいい。それに耐えるだけの家だもの。骨組みをムク材にこだわってる理由はそれなんだよ。百年以上充分もつんだから。
気づいてない人が多いけど、集成材や集成梁材は接着剤がどれくらい持つのか、まったく未知数だからね。ムク材は違う。法隆寺とか見てよ。もう実証されてるでしょ? 家という財産を、もっと長く、大家族とまでいかなくても、せめて三世代で考える、核家族の時代じゃないと思うんだ。
そうすれば子供の世代は、ローンに縛られる代わりに、違うことにお金を使う発想も生まれるじゃない。
経済的なことだけじゃなくて、もっと豊かな暮らしになると思うんだよ。気持ちにゆとりがあるわけだからさ。しかも太陽光発電だから光熱費だって軽くなる。これも「心配のない家」「あんしんな家」の要素のひとつなんだよね。

「親父が建てた頑丈な家」に家族が安心して住める、じいちゃん、ばあちゃんから孫までみんなが集まって笑顔で暮らせる。昔はそれが普通だった。そういうあったかい家を造りたいなと・・・
何しろ先代から数えて70年で初めてのモデルハウスだからね。うちがやるからには、絶対にお客様をガッカリはさせない。それだけの自信はあるからね、期待してください。(笑)

代表取締役 社長
後藤 泰司

 

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